子孫繁栄

a0045621_21592540.jpg我が家にはゴムの木がある。私がボスとの共同経営を始めるにあたって、妹から祝いに貰ったものである。ゴムの木は手がかからないし、少々水をやり忘れたからと言って枯れるようなことがない。室内に少し緑が欲しい人にはオススメできる。

他方、ゴムの木は良く育つ。1年経って、我が家のゴムの木はド根性ゴムの木にでもなろうというのか(参照:大ちゃん)、ちょんちょんと天井の突入ポイントを探り始めた。当初は、より温厚な対処方法として取り木も検討されたが、これには3ヶ月程度かかるということで、そのような時間のかかる暢気な方法は我が家の実情には全くなじむ方法ではなかったので、ボスの実家おすすめ、チョンギル法を実行。


チョンギル法
# by danpeii | 2006-07-17 22:25 | マイボス

さくらんぼ

a0045621_21474262.jpg土曜日に友人宅でホームパーティが開催されたのだが、同じく参加していた別の友人がやまがたさんの特別配送品であるというさくらんぼを持ってきていて、おこぼれに預かった。普段近所のスーパーで買った米国産品くらいしか口に入れる機会のない私としては、この国産さくらんぼの衝撃度は大きかった(※初めてではなかったのだけれど、念の為)。ホストの友人が言っていたとおり、噛んでから種までの到達距離が長い=果肉が沢山=ジューシー。はっきり言って、これを食べてしまってからは輸入モノではちょっとやそっと満足できない舌になってしまう。これほど違いがあれば、同じ種類の果物とは思えなかった。持って来てくれた友人、有難う!

なお、値段については頑張って聞かなかった。野暮というものだろうと思ったものの、モノが旨ければ旨いほど値段が気になるというのは浅ましいことだと自らを戒める。
# by danpeii | 2006-07-15 23:50

RUNWALK

a0045621_1491551.jpg最近嵌っている靴である。会社に入って蒸れる足を守るため、ビジネスシューズは複数足の履き回しを心がけている。でもそんな時、靴のシリーズは何故か同一メーカーというように揃えてしまうことが多い。社会人になって初めはKenfordであったが、これはリーズナブルな値段でそれなりに履いた時のシルエットが良いように思っていたからだ。留学中の影響もあって、CAMPERとYANKOがとても良いと思っていたが、前者はビジネスユースに堪えないし、後者は毎日履き潰すには、少なくとも私には、やや勿体無い価格帯であった。エグゼクティブな人には超オススメである。本当に皮が柔らかくて履いた時には思わず微笑みが漏れてしまう。とっても気持ち良いのである。

そんな中、最近は我が家のボスがNEW BALANCEの良い靴を発見し、とっても快適に通勤しているところ、私もそんな靴が欲しいと思っていた最中、先日偶然銀座MATSUYAで出会ったのがASICSのWALLAGE / RUNWALKCOLE HANNのNIKE AIRというのを以前見かけたが、トータルで足に対するケアをしようというよりは、単にブランドを組み合わせただけという点で何か気持ち悪い安っぽさを感じてしまい、職人芸的な高級感に欠けている気がした。駄目。私の心にはささらなかった。このRUNWALKはすごい。履いたとき、トラッドな固いソールの靴ではなく、まさにランニングシューズのような密着感で地面を捉える。そしてぐっと体を前に押し出してくれる。これだけで5%増しで効率的に歩いている気がする。朝、電車で立っている。おお、揺れの体重移動が楽しい。そうか、スニーカーのときはこんなに楽をしていたんだな。固いトラッドソールを履いている皆さん。お疲れ様です!私はこの柔らかいスニーカーソールの革靴で快適通勤でございます!

そして気に入って履いて過ごしていた中、先日偶然銀座で買い物をしていたらこの専門の店「歩人館」に出会った。おお、一館丸ごとWALLAGEにPEDALA。楽しすぎる!!ボスも気に入ってここでかったWALLAGEを愛用。今回私がここを訪れたらばセール。たまりません。買ってしまいましたセール対象外の新製品GEL入りのものとセール対商品の初代WALLAGEの色違い。そして今日。職場の異動があり挨拶回りをしなければならないので正しくWALLAGE / RUNWALK日和。

勇んで出勤したらば、ん?何かおかしい。少し足が痛い。ドキドキ、何が起こっているのか。今更戻れないのでそのまま出勤そして挨拶まわり。全部回ったら足が痛くてたまらない。ふと足をみたらかかとが靴擦れでズルズル、血みどろ。ああ、最悪。どうりで痛いはず。日比谷公園のベンチにしゃがみこみ絆創膏を貼り付けてちょっと歩く。ましだけれど、根本的な解決になっていない。ああ、気分も萎える。買った店にいけば、何か対策を教えてくれるだろうか?と思い、すがる思いで連日銀座の歩人館に。到着して困ったことを訴えたらば、大騒ぎして「これは大変、ソールが合っていません!」と、瞬時に私の同情。カットバンはありますか?まずは靴を脱いでください、と親身な対応。そしてソールの高さ調節します、と内側の靴底を嵩上げしてくれた。そしたら見事、靴擦れポイントがかかとから外れて痛みがない。おお、流石は歩人館。どうも有難う。お代はいくら?と聞いたらば、不要ということ、また調子が悪くなったらいつでも来てくださいとの優しい言葉。素晴らしい、まさに自社製品に対する誇りと責任感。ああ、カスタマーサービス斯くあるべしのお手本のような対応だった。

靴擦れが始まってずっと続いていた製品に対する不満が解消されたどころかますますWALLAGEのファンになってしまった。松下電器のガスファンヒーター問題への対応ではないが、私の中では、WALLAGEはピンチを逆にチャンスにし、そして見事成功を収めていた。大衆相手ではないが、少なくとも私の心をぐっとわしづかみにしてくれたのであった。
# by danpeii | 2006-07-04 01:46 | 商売評価

素晴らしき門出

a0045621_0234311.jpg土曜日、会社の後輩の結婚式に参列してきた。仕事関係で披露宴から出席させて貰うのは初めてのことであったので、この後輩の結婚を祝福する気持ちと少し御のぼりさんのような気持ちで二重にハイテンションなものであった。

昼過ぎから表参道近くの教会で挙式がまずあった。13:30開始ということだったのを13:30集合と勘違いし、早々に遅刻。ああ、着いたらもう新郎新婦入場しちゃっていた。音楽がガンガン鳴り始めたところでこっそり最後列に体を滑り込ませた。汗をふきふき。この日、気温はそんなに高くなかったのだけれど、教会内は熱気でムンムンしていた。「慈しみ深き、友なるイエスは~♪」どことなく自分の時のことが思い出される。ここではUnity Candleなるセレモニーがあったが、これを見るのは初めて。両家の親が三本あるロウソクの両脇のロウソクに火を点し、新郎新婦がそれぞれの両親から火を貰って真ん中のロウソクに一緒に火を点し、脇の両親からもらったロウソクの火を消すというものなのだけれど、世代から世代へ火が引き継がれていくことが上手く象徴されている気がされ、感心してしまった。

教会からはタクシーで移動して、汐留のホテルで披露宴。披露宴には会社の上司もそれぞれ招待しており、いろいろとスタイルを崩して、お二人風にアレンジしているところがあったけれど、私には結構クラシックな披露宴だったように思われた。何故か、私も主賓テーブルに混ぜてもらってしまい、甚く緊張しました。新郎が会社の後輩なのだが、新郎のこれまでの人生において、本当に人を大切に、出会いを大切に生きてきた様子が式にくっきりと表れており、とても頭が下がった。「出会いを大切に・・・」というのは伊達ではなかった。料理も美味しく、美酒を痛飲してすっかり酔っ払ってしまった。(友人が作成したという二人の紹介パンフレットは本当の印刷屋さんが作成しているもので、非常に本格的で、とても驚いた。本当に多種多様なご友人の方々が集まっていた。)

二次会はホテルから向かいのビルのレストラン。ここで会社の同期と再会。写真を撮ろうにもついに午後の酷使によって電池がきれてしまい、何だか役割が終わったような気がされ、再会した同期とずっと話し込んでしまったせいか、不覚にも二次会の様子はあまり覚えていない。二次会も無事終了し、何故かその同期とそのままアイリッシュ・パブに飲みに行ってしまった。この同期、一時期は犬猿の仲にもあったものが、この期に及んで何故か共感するようなところがあり、不思議と話が盛り上がってしまった。

もはや血中アルコール度数はピークに達していたのだが、この日、我がボスは実は出社して仕事をしていた。電話したらば近くにいるというのでボスと一緒に帰宅しようと待ち合わせて帰ることになった。新橋駅から電車にのって帰ったのだけれど、車中相当ボスに絡んだらしく、翌日ボスからクレームされたのでしたとさ。(今回は身内だったのがせめての救い。。。!?)

話はもどって、この日の主役の後輩。来月からは留学にも出ることになっている。結婚生活の幸せな開始とともに、有意義な留学が出来ることを祈ってやまない。是非愛情を深め、そして一際成長して帰ってきて欲しいと思う。
# by danpeii | 2006-06-05 00:25

初めての決算

a0045621_0302842.jpgうちのボスとの我が家の共同経営を始めて1年を迎えた。記念に写真を収めようとフォトフレームを買った。イヤーフォトフレームをコレクションしていく構想だが、銀婚式を迎える頃には25枚集まることになる・・・と考えると、こんなことをするのは最初だけか、とも現実に引き戻される。取りあえず来年以降のことは考えず、今年の記念はこれ。そして、深刻な経営危機もなく1周年を迎えられたことを祝うべく、今日は奮発して外食。ここは、2年前友人が結婚式を挙げたレストランで、とても美味しかったのだが、うちのボスとはその時はまだ出会っていなかったので、その時の味を伝えようとも思い、ここを1周年を祝う場所とした。その友人の結婚式のときも舌鼓をポコポコ打ち鳴らしたのだが、今日もポンポン鳴らしまくった。さながら舌鼓祭であった。

さ、次年度もまた美味しい外食が出来るように、がんばるぞ。
# by danpeii | 2006-05-29 00:31 | 四季徒然

好きな文字

a0045621_0505460.jpg大蔵次官であった人は皆達筆なのであろうか。昨年来政府系金融機関改革が行われてきているところであるが、始まった当時、それぞれの機関の総裁が元大蔵次官であることが特に取りざたされるところがあった。大蔵次官とはどんな人か、財務官と異なり、大蔵次官が書いた本というのは余り見ない。(財務官と比べて大蔵次官の仕事は華やかさに欠けるためかと思ってしまう。確かに財務官というのはG7蔵相・中央銀行総裁会議などの会議の実務者レベルの日本代表となって取り仕切るように、日本の国際金融政策の事務方トップとして活躍する。異文化の交流も多く、国際交渉を実質的に一手に取り仕切る格好良さもあるのではないか。華やかなので書きたいことが一杯あるのかもしれない。)余り垣間見ない個人的な人格の側面についてパラっと表れるのが、自筆の署名である。これを政府系金融機関がスキャナーで読み取ってきちんと掲載している。ココココココ(最後のココの字は、個人的にはあまり美しいという気はしない)。

偉くなると揮毫する機会にも恵まれることもあろうから、小さな頃から習字だけは学ばせておくことは極めて重要であろう。字をきれいに書いておくと人に読んでもらえる(私は丁寧とは少なくとも言ってもらえている)。そして活字と同じように、書いていることがしっかり考えて書かれているように、偏見を持ってと見てもらえることがある。字が汚いとこの逆の現象が起こる。もしこれを見る子供の親である方がいらっしゃったら、私のまだ長くない人生経験から言って、習字だけはしっかり子供に叩き込んでおいてあげることは、きっと子供に感謝されることだと思いますよ。また、書道によって心も鍛錬されることもあるかもしれません。(塾に行かせるより安上がりで確実に成果が残るので、オススメ。)

さて、日本語の美しさを引き立てているのが中国から輸入した漢字。漢字は素晴らしい。大陸中国では文化大革命を経てただの音になり下がってしまったものもあり、簡体になって美しさを失った漢字が多いが、台湾には繁体文字を使っており、字は本当に美しい。意味と芸術性を兼ね備えた漢字は、読むときの効率性を高めており、沢山の記述を読むとき楽チン。そして中でも、漢字を要所でつかいつつ、音を表現するひらがなを併用する日本語の表記は本当に変化に富んでおり、読み易く美しいと思う。アルファベットは単純で汎用性に優れているけれど、アルファベットだらけの文書は飽きてくるし、変化に乏しい。漢字ばかり続く中国語はそれはそれで賑やか過ぎて疲れる。日本語の表記の適度感が好ましいと思うのである。

漢字バトン
# by danpeii | 2006-05-21 01:00 | 自己紹介

GW再発見

ゴールデンウィークというと、ただの休日の集合体であるとしか認識していなかったが、よくよく考えると、法律によって休日としてきちんとまとまっているのは、正月の他はゴールデンウィークしかないことに改めて驚かされる。盆暮れと良く言うが、どちらも法律上休めることが確保されているわけではない。(むしろ、盆暮れというと西洋っぽささえ感じる。西洋では、4月の中・下旬にセマナ・サンタ(聖週間)があり、私はこれを勝手に西洋の盆だと思っている。そして、年末にはクリスマス休暇がある。法律では決まっていないところもあるのかもしれないが、基本的にすべての人が休みを取る期間となる。年末はクリスマスから正月まで休んで、1月は2日から勤務開始。だから西洋は文字通り盆暮れである。)

夏の盆は今では多くの人にとっては有名無実化しており、盆休みなんて意識するのは、盆踊りに参加しなければならない政治家か、それと合わせて休みを取ろうと考える一部の高級官僚だけではないかとさえ思われてしまう。私にとって盆など存在したことがない。むしろ、盆なんかに休みをとっては、すべて高値で掴まされるのだから、できればオフピークを狙いたい一心から、盆を外すように休みを取ろうと画策してしまう。

何はともあれ、ゴールデンウィーク。上の流れで行けば、GWこそ、都内でじっとして、オフピークを楽しみまくるのが常道ということになるが、今年は日の並びも良かったこともあり、2泊3日で海外組の休む期間の間を縫って大阪にボスとともに帰省。二つの実家を巡ってきた。どちらの実家でも他の兄妹が帰ってきており、ちょっとした家族会になったのだが、こうして集まってしまうところを見てもやはりゴールデンウィークが現代の盆なのではないかと思われてしまうのである。憲法記念日、国民の休日、そして子供の日が我が国の「盆」なのである、と。

因みに、西洋の聖週間と外れる都合上、このゴールデンウィークは政治家にとっては絶好の外遊機会となっている。GWなので国会は休会中。そんな中、諸外国は皆普通に仕事をしている中で、基本的にどんな人とも会えることになる。先方が休み、というようなことはないのである(2月のカーニバルや8月の夏休みに出張すると、こういうことがママありそうである)。日本のまとまった休みを利用して有効に出て行けるのである。なるほど、そのために、GWが作られたのかもしれない。(と言うと、陰謀説にとりつかれているように思われてしまうのかもしれない。)

なお、海外では、日本人にはGWがあることが知られており、きちんとした観光地(イタリアやフランスのような)は、日本人相手にGW価格をふっかけることを忘れないのである。もし自分の国の休暇明け(聖週間明け)ということでオフ・ピーク価格を提示してくる場所があれば(私の知るスペインのホテル)、それは客に対するリサーチ不足か、日本人相手の商売不慣れではなかったかと思われる。

(余禄)イタリア料理「ら・ぶーか」
# by danpeii | 2006-05-07 23:49 | 四季徒然

新妻の値段

a0045621_0522671.jpg会社の同期であったが、今は辞めて別の会社に勤める友人の結婚式二次会にボスと一緒に出席してきた。これもバックデートエントリー。年度末・年始にかけてどうにも手が動かず、何か情報発信モードに自分をかりたてるべく、遅ればせながら頑張っているところ。これこそmas vale tarde que nunca....

二次会では、会社の友人や、OBなんかも来ていて賑やかに和やかに進行し、わいわいと楽しい感じで時間が流れていった。二人はとっても幸せそう。

余興にオークションが行われた。友人である新郎の友人にギャラリーを経営している人がいるとかで、その人が発声をしていた。さすがプロ。上手。新郎新婦ゆかりのネタでいろんなものがオークションにかけられるなか(新居でのディナー招待券が1万2千円だったか、で落札されていた。無論本当のオークションと同じように、落札した人はその場で現金払い。普通だと、ゲームの商品として、来た人に振舞うのだが、新郎新婦もうかっていました。これも祝儀ということで、と理解できるくらい、品々も良いし、納得感からそんなに遠くない内容。斬新なアイディアで面白いとおもったけれど、下手な真似はやけどする可能性が高い、難しい余興だと思った。)、なんと、最後に新妻とマンダリン・オリエンタルのスゥイートの初夜を過ごす権利というのが出てきた。無論、これは新郎が自腹で落札するというのがオチだったため、東京都の条例に違反するような事態とはならなかったのだが、落札価格105万円は安いのか高いのか。そもそも、この場でこのオークションに参加し、会を盛り上げていた新郎の友人は本当にすばらしかった。私はボスもいたこともあり、参加できなかったが、参加してしまうと、あんまりあっさりと引いてしまっては新婦に失礼。(想像してみよ。1万5千円で、新郎に落札、と言われた新婦の心境。流石にそれは安かろう、ということになるのではないか。知らないが。。。)でも、どこまで行くのか。

オークション始まるときに、新郎も参加するという説明がなされており、新郎の原資は100万円ということが知らされていた。最初はなんのことかと思ったが、最後に新婦を落札しなければならないので、そのための原資だったというわけだ。原資の範囲内で終わっては面白くないということで、新郎の友人君は105万円まで値段を吊り上げたというわけだ。会の趣旨を良く理解したその彼のおかげでオークションの余興は盛り上がりのうちに終わった。サクラだったのかなぁ、と後でおもいつつも、MVPを上げたい心境にかられた。

こんなことを考えるのは野暮だとは思いつつも、きわどい余興だっただけに、度肝をぬかれたなぁとつくづく思った。

その他、会は沢山の厚い友情にあふれかえっており、新郎新婦の人徳と約束された幸せな将来を現しているようであった。(もしこれを読んでいたら、末永く、いつまでもお幸せに、と改めて言いたい。)
# by danpeii | 2006-04-09 22:30 | 私的社会

藤田嗣治

a0045621_0504982.jpg
今日はバックデートエントリー。その後日経新聞の夕刊1面でも連載されることになった藤田嗣治の作品を生で見に行って来た。展覧会を見に行くのは嫌いではないけれど、これが実に相当な久しぶりの美術館見学。少なくとも帰国後初めて。日本の美術館の空気やらは間違いなく相当な久しぶり。

年度を何とか命ながらえながら越えることができて、何か気分を一新させなければならないと思い、電車の中吊り広告でみかけたこの展覧会に「行きたい」という、あまり自分の中で発生しない不思議な欲求を感じた。好奇心だったり、欲求だったり、なにかそうした内面の自発的な心の動きには動揺させらるが、そのメカニズムはさておき、それを久しぶりに感じたのであった。そんな訳で、どうして藤田なのか、あまり分かっていない。多分、どこかで名前だけ聞いたことがあったので、気になっただけのことだったのではないかと思う。何故、名前を聞いたことがあるのか、藤田とはなにものか、そんな好奇心が湧いたのかもしれない。

さて、作品。別に絵に詳しいわけではないので、絵を見てああだ、こうだと評論する能力はない。出来ないことをここでするつもりはないが、藤田展では、物凄いエネルギーを感じとり、一つ一つの作品から見るものに流れてくるその力が体中の血の流速を変えられてしまいそうな気がした、ことだけは書いておきたい(こんなに日が経ってしまっているが)。そして、作品を生み出す過程で作者が抱いた悩みと葛藤がこの美術展では良く伝わってくるような配置がなされていたせいか、藤田が生きた道程がまさに凄かったのだと思う。世界をぐるぐると彷徨うあたり、さまよった挙句祖国を捨てることにならざるを得ないあたり、何か今を生きる日本人につきつけるものもあったような気さえさせられた。

そして、藤田という人物について。さまよいつづけて名声を獲得した稀代の名士を、日本特有の村八分的閉鎖性が藤田を排除してしまったのではないか、そんなことを思ってみた。日本特有ではないとすれば、それはそれで何か世界をさまよった人に共通する現象ということに終始するのかもしれないが、私の中にあるものは、それは日本人だからではなく、個人の問題ということになり、自省させられる。他方、日本特有であるとすれば、当時も今もその風潮に大きな変化がないことに気付かされ、所与の文化的素質として現在を生きる上での困難について考えさせられ、また、自らにそうしたところがないか、自らのそうしたところによって才能ある人を遠ざけてしまっていることはないか、懐の深い/浅いについて思いを致される。どのような形であれ、藤田の芸術は藤田とともに日本という共同体の名声に寄与したことは多分間違いないだろう。本人は自覚はなくとも、共同体につくした人と言えるのではないか。こうした人を共同体のためにつくしたとみなせないならば、それがまさにここで書いている懐の浅さそのものということになろう。しかし共同体のために尽くす一方で、人は個人であること以上の意味はない。まさに自覚のない部分である。こうした自覚のない共同体への「結果としての」貢献と思うとき、何かそこはかと知れない葛藤した気持ちが胸にたぎるのである。藤田の作品は、胸をたぎらせる。

藤田展
# by danpeii | 2006-04-02 22:48 | 個と社会

友達の旅立ち

毎年のことながら、3月になるのはあっという間です。正月越えたら、1月はイク、2月はニゲル、そして3月はサル。分かってはいるのですが、今年も3月下旬になることに軽い衝撃を感じながら、今日を迎えています(明日さえ休めば4連休なのだけれど、年度末のこのタイミングにそんなことは無理、というのも無念極まりないのですが)。3月は私にとっては年度末。そして私の仕事では、結構異動のタイミングでもあったりします。
a0045621_0362016.jpg


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# by danpeii | 2006-03-20 00:38 | 四季徒然

マイペース、お気楽、ノン・タイムリー日記
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